常勤の場合、交代制シフト(日勤と夜勤の組み合わせ)で勤務する事がほとんどです。ですが、女性が多い職種の為に、どうしても育児や介護などの理由で夜勤が困難な場合が出てきます。その分の夜勤回数を他の看護師さんで分担するのですが、どうしても限界があります。「○○さんが夜勤回数を減らしたのなら、私も減らして欲しい」といった要望が出るのは当たり前です。
それが原因で現職の看護師さんが退職に至るケースも多々あります。
また「○○さんだけ特別扱いでズルイ」といった不満から人間関係にヒビが入る事も少なくありません。
ですから、各医療機関もそういう状況にならないように、夜勤常勤(専従)を募集する事があります。
求人の中では人気求人の1つで、とても需要が高まっています。
1. 夜勤アルバイト(パート)・・・夜勤帯のみを掛け持ち(Wワーク)で勤務する事を指します。(夜勤アルバイトのページを参照)
2. 夜勤専従(パート)・・・掛け持ち(Wワーク)勤務ではなく、一つの医療機関で6回~8回程度勤務する事を指します。
静岡県内では1回の夜勤で日給が25,000円~40,000円、時給では1,200円~2,500円といった求人が多いです。
求人の形式によっては、日給で表示されるケースと時給で表示されるケースがあります。賞与は医療機関によって異なりますが、ない場合がほとんどです。
3. 夜勤常勤・・・その名の通り、夜勤だけを専門として働く常勤としての雇用になります。
給与形態は、通常の交代制シフトで勤務をしている方と同じように基本給と各種手当があり、もちろん賞与も支給されます。
夜勤常勤が人気の理由として、まずは「高額給与」である事が挙げられます。
勤務毎に夜勤手当が加算される為、通常の交代制シフトで勤務をしている方に比べて高めです。
「休日が多い事」も人気の理由です。
1回の夜勤の拘束時間が長い(1回の勤務で通常の約2日分)為、1ヶ月あたりの勤務日数も必然的に少なくなります。
多くの病院がおおよそ月に9~10回(18日勤務~20日勤務)の勤務となりますので、通常の看護師さんが月に20日以上働いているのを考えると、かなり少ないと言えるでしょう。
また、勤務が不規則な交代制シフトと比較すると、「一定の生活リズムを保てる」という事も大きなメリットです。
文字通り夜勤常勤ですから、仕事の全てが夜勤の時間帯になります。
起床時間や就寝時間を毎日変えたり、食事の時間が大きくずれたり、休息を上手に取れない方など、体調管理に悪影響が出てしまっている方は合っている働き方といえるでしょう。
「少ない勤務でより多くの収入を得られて体調が整う可能性が大きい」というのがポイントでしょう。
ですが、職場によっては忙しくて仮眠が取れないなどのマイナス面もありますので注意が必要です。
夜勤専従の看護師さんは自由な時間を多く持てますので、趣味や遊び、休息にと時間を思いっきり使うことが可能ですし、キャリアアップなどを考えている方は、その準備にも有効利用できます。語学の勉強をして海外への留学を考える方もいるかもしれません。
また、家庭や育児との両立という面でも夜勤専従は意外と相性がよく、家族の協力体制が得られる家庭ではママさんナースも夜勤アルバイトや夜勤専従として活躍しています。
最近では夜勤が可能な看護師さんの不足が際立っている為、各医療機関が待遇を良くするのはもちろん、求人も最優先で行っているので転職に有利と言えます。
とても需要が高まっている夜勤専従ですが、夜勤アルバイトや夜勤専従が中心で夜勤常勤の求人は比較的少なめになっており、公開募集をすると応募が殺到する恐れがある為、非公開で募集をかけることが多いようです。
年間休日が「149日」という数字は、夜勤常勤ならではの休日数です。上記でも述べましたが、夜勤常勤の場合月に9回の夜勤勤務だけで常勤として採用してくれる職場があります。
月9回(準深夜勤/回)=18日(準夜勤9日+深夜勤9日)
つまり、月に18日勤務となります。ということは、
月18日勤務×12ヶ月=216日/年 勤務
365日/年(年間日数)-216日/年(勤務)=149日(休日数)
月に割ると月12日以上の休みがあります。
もちろん、基本給や各種手当の他に夜勤手当は月に9回付きますので給与額も上がり休日数も増えるという働き方です。
夜勤が得意!という方は、検討してみてはいかがでしょうか。